長期通院のパーキンソン病患者の一症例

名古屋で開催された(公社)全日本鍼灸学会に発表しました。

長期通院のパーキンソン病患者の一症例

歩行テストからみた評価

◯金井正博1 金井友佑1.2 土屋愛子1 岩﨑真樹1

1木更津杏林堂 2素問八王子クリニック

【目的】パーキンソン病は、長期経過を経て緩やかに進行する病気で有り、運動症状

に加え、精神症状、自律神経症状など多面的な問題を伴うことも稀でない。今回、長

期に渡り鍼灸治療を施術した患者に対し、歩行テストを行ったので報告する。

【症例】初診:x-0年11月。57歳女性。既往歴:右乳がんX-5年OP。以後良好。

病歴病態:X-6年左腰臀部の痛みあり左大腿部後側がつれ痺れる。立ち上がりの動作が鈍く、右手の震えあり。検査の結果パーキンソン病と診断される。x年ヤール2、すくみ足が出現

。食欲は普通、睡眠6時間良。尿回数が増え昼8回夜間2回。他院で鍼灸治療をするも

、徐々に動きが悪くなり歩行障害、姿勢反射障害が認められ、当院に紹介される。x+

5、多汗、口内炎、頭部ふらつきが多く、レム睡眠障害も出現する。ドパコール配合

剤L100-3T,エフピー 1T服用。 現在も治療継続中。鍼灸治療:四診の結果肝虚証と

診断し、経絡治療で主に治療する。治療穴は本治法を基本とし太衝、陰谷、外関、肝

兪、腎兪、翳風、等、置鍼(1寸0.12mm深さ切皮程度15分間)。天柱、風池、肩井、

肩外兪に散鍼。足三里に施灸。治療の前後に歩行テスト(3mTUG、2minWalking )、V

ASを行う。

【結果】初診時(x-0):3mTUG治療前32.2/s 治療後24.08/s、2minWalkin

g治療前33/m治療後39/m VAS治療前80/mm治療後-25/mm。 108診目(x+5):3mTUG治療前12.89/s 治療後11.87/s、2minWalking治療前22/m治療後72/m VAS治療前23/mm治療後-11/mm。合計136回施術、計測8回。

【考察】歩行テスト、VAS値は治療前後で改

善されており、5年の長期に渡っても歩行機能は維持されるだけでなく向上されてい

ることがわかった。VAS値から、鍼灸治療を行なうことで背部の張りがとれ、背筋が

伸びることで姿勢保持が可能となりQOLに良い結果を与えた可能性がある。

【結語】5年間の長期通院の患者に対して鍼灸治療を加えることで歩行機能に改善が見られた。

キーワード:パーキンソン病 長期通院 経絡治療 歩行テスト VAS

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鍼灸師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師 木更津市にて鍼灸木更津杏林堂を開業しています。開業して38年立ちました。現在は息子も資格を取り週2回診療にあたっています。