はじめての方へ

投薬や手術に頼らない医療としての鍼灸治療を目指して

私は千葉大学の第2生理学教室で脳神経の研究をしていたことが有ります。鍼を合谷というツボに刺鍼すると脳でどのような変化が現れるか。という研究です。(合谷は鍼麻酔に使ったツボです)

このツボにタワシで刺激を加えると脳の一定の場所に変化が現れますが、不思議なことに、半数の症例では、合谷に鍼刺激を行うと脳全体にバラバラの場所に変化が現れるのです。鍼は痛そうだと思っただけで変化が現れたり、褒められたりすると血流が良くなったりします。というように、鍼灸刺激は脳に様々の変化が現れるということがわかりました。

病気はストレスを与えると色々と変化を表すが、鍼の刺激を与えると脳のバランスが整えられ脳血流が良くなるのではないかということです。この結果を臨床に活かし、パーキンソン病などの脳萎縮の病気の研究を鎌ヶ谷総合病院と共同研究をしました。

痛みは命を守るためのサイン

私たちは「痛み」を感じることで、身体に何らかの異常や異変が生じていることに気づきます。もし、「痛い」という感覚がなかったら、危険を察知したり、回避することができず、ケガや病気を繰り返したり、命の危険につながることもあります。

「痛み」は、体温、呼吸、脈拍(心拍)、血圧と並んで、私たちが生きていることを示す“サイン(バイタルサイン)”ともいわれ、私たちの身体や命を守る、生命活動に欠かせない役割を持ちます。

こんな時、痛み止めの薬を飲んで、痛みが消えれば治ったと言えるでしょうか。痛みの原因を究明しその原因を除去することが本来の医療といえます。

MRIで椎間板変性が見つかったら手術して取り除けば治ったといえるでしょうか。腰部の筋肉が固くなり、腰椎骨を引っ張って変形が起こるのです。筋肉を柔らかくすることが第一に考えられる治療ではないでしょうか。筋肉は不良姿勢が招きます。

内臓からの反射も慢性痛につながります。鍼灸治療により背部の張りをとることにより痛みは緩和されます。

動脈硬化は薬で血圧を下げれば治るか?

ストレスを与えると血管は固くなります。睡眠や食事が不規則だと不安定になります。生活習慣を見直すことが大切なことですが、薬では血管は軟らかくなりません。

鍼灸治療で自律神経の働きを良くし、循環を改善し、頸部のコリを改善し脳血流を良くすることが本来の治療ではないでしょうか。

変形性膝関節症の水を抜くのはどうか?

膝が痛くて歩行できなく水が溜まっているとき、水を抜いて痛み止めの薬を処方されます。水は関節の動きを良くする目的で出ている関節滑液です。これが炎症を抑えるために増加するのです。

膝の大腿四頭筋や内転筋の弱りや、過度のストレスで筋肉が固くなったために軟骨を破壊するので、筋肉を和らげ歩行の仕方を改める必要があります。筋肉が硬ければ水を抜いても再度溜まってきます

鍼灸治療は筋肉を和らげ、炎症を抑える効果があります。根気よく治療をすれば炎症が取れ水は溜まらなくなります。

これはほんの一例ですが、薬や手術に頼らなくても改善できる症状はたくさんあります。筋肉痛や関節痛だけでなく、内臓の弱りも循環を良くすれば改善できます。

腰痛や頚部痛はなぜ起きるのか

最新の調査報告によると生活に支障を与える疾患の第1位は腰痛であることが報告されています。長年たった現在でも腰痛が日本においても世界においても、最もポピュラーな訴えであるということは、世の中の診断や腰痛対策が奏効しきれていないということです。

近年の学会報告によると、腰痛の85%は、原因をはっきりと特定できない腰痛「非特異的腰痛」であることが分かってきました。 一般的に腰痛の原因というと椎間板ヘルニアが考えられがちでしたが、実際には全体の2-3%程度でそれほど多くないことが分かっています。

また椎間板ヘルニアの約90%は免疫細胞のマクロファージなどの働きにより自然治癒が期待されこともわかってきました。

脊髄圧迫による腰部や頚部の痛みは・手足のしびれ・下肢、上肢の運動や歩行の障害などを生じます。神経根症状というのですが、必ずしびれか、運動麻痺か、知覚麻痺を伴います。痛みだけの場合は運動動作痛を調べることでどの筋肉の異常かわかります。

原因としては

  • 腰椎の前彎(腰のそり)が強くなっている。
  • 腹筋及び背筋の筋力が低下している。
  • 背筋や下肢の筋肉の柔軟性が低下している。
  • 腰を伸ばす筋肉の筋力が低下し、腰曲り傾向にある。

これらを治すためには姿勢の改善が第一です。内臓の弱りやストレス等筋肉の弱りにつながります。鍼灸治療により丹田(臍下)の弱りを取り除くことが治す秘訣です。その上で腰背部の痛みのある筋肉を和らげると改善できます。

頸部痛も同じく、姿勢からくるものが多く、座って仕事をすると、頭の重みから頸部の負担が多くなります。腰椎の負担が頸部に及ぶことも多くあります。上肢に痺れや麻痺が見られる場合は神経根症状を疑います。肩が凝ったら頭痛になる方は緊張性頭痛といい7割の頭痛がこれにあたります。頚部痛と頭痛は一緒の原因である可能性が多いです。

鍼灸治療は症状が出たらすぐに治療することをお勧めします。

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